天神エリア オフィス情報2019年版中央区エリア情報

【天神エリア】は九州を代表する商業施設集積地と銀行・証券会社の金融関係が入居するオフィス街が混在したエリア。特に明治通り沿い・渡辺通り沿いには有名企業が多く入居しており、天神1丁目(東側)エリアの再開発事業「天神ビッグバンプロジェクト」も容積率の緩和や航空法による高さ制限が更に緩和(現在の約76mから西側は約115m、東側は約99mに)されたことで、ようやく始動した。
工事期間中はエリア環境やオフィスワーカー数からも寂しさを感じるかもしれないが、商業人口は相変わらず多く、施設も九州一番の激戦区にパルコ、ヴィトン、バーニーズNY、フォーエバー21、H&M等が進出しており、パルコやソラリアステージの増床も行われた。
また、エリア西側の「旧大名小学校跡地」でも再開発事業が始動。オフィスやホテル(ザ・リッツ・カールトン)が入る24階建てなどが計画されており、期待は最高潮に達している。
天神ビジネスセンター建設予定地
天神ビジネスセンター建設予定地
福岡パルコ
福岡パルコ



青枠部分:旧大名小学校跡地 赤枠部分:西鉄が2017年に取得した土地 跡地の東側は西鉄グランドホテル


オフィス相場概況

もともと市内では一番賃料水準の高い地区であり、他エリアとの賃料格差が大きかった。しかし博多駅エリアにおける需要増加と、景気の低迷による入居率の悪化により大幅な値下げが、当エリアにおいても数年前までは実行されてきたが、一昨年でほぼ満室稼働となり、坪単価17,000円~23,000円(共益費込)に改善されている。現在では、築年数のあるビルでも坪単価17,000円(共益費込)の相場感に戻っているが、その背景には天神ビッグバンの再開発事業により、大型の空室が事業者で既に押さえられ、いまだ不足している状況がある。
よって、今後も市場には空室は出てこないことが予想され、立ち退き期限をもって移転先を探している企業にとっても、探索が容易ではない市場であることは間違いない。
この問題を少しでも解消する為、エリア北側のイオンショッパーズ福岡店では商業ビルを一部オフィスに改装して募集を始める計画も予定されている。また、エリア北側の天神3・4・5丁目の中小規模のビルでも、相場や空室率は改善に進んでおり、築年数の古いビルでも条件交渉はほぼ難しい状態。予算を重視して探索する企業には厳しい市場になってきていることは明白で、潤いのある大手企業に対し、中小企業や地場企業にとっては、未だ楽ではない状況といえるだろう。