データで見る福岡2020 Vol.1 【福岡市の統計情報】 - 福岡経済トピックス

福岡県福岡市は九州地方において最大規模の人口を有し、2013年に推計人口150万人を突破。その後も人口増加を続け、2020年5月には160万人を突破しました。

2010年以降、政令市の中ではトップクラスの人口の増加率と増加数で増え続けています。 2035年にピークを迎え、167万人に達する見通しです。多くの官公庁の行政機関や全国企業の支社などがある九州地方の中枢管理都市としてだけでなく、情報発信の中心地として、アジア・世界を含めた国際交流都市としてさらなる発展が期待されています。 そんな福岡の情報を「データで見る福岡」として、2020年7月時点での最新データを元に2回に渡ってご紹介します。　今回は【福岡の統計情報】をお送りします。

福岡の地価動向に関する記事はこちら→データで見る福岡2020 Vol.2 【福岡市の地価動向】(2020年8月28日)

■本ページ内の目次
・１．福岡市の推計人口
・２．福岡市の人口移動
・３．福岡市の人口 年代別男女比
・４．福岡市の最低賃金

１．福岡市の推計人口

行政区	総数	前年同月増減	男性	女性
■東区	321,346	＋3,578	156,227	165,119
■博多区	245,508	+2,543	117,200	128,308
■中央区	204,654	+3,400	91,499	113,155
■南区	265,203	+1,895	123,011	142,192
■城南区	133,191	+605	62,617	70,574
■早良区	220,728	+994	103,964	116,764
■西区	212,243	+323	101,685	110,558

単位：人　出典※福岡市 福岡市推計人口

２．福岡市の人口移動

2019年度の住民基本台帳による人口移動データを見てみると、対全国の転入が74,618人、転出が64,948人となっており、転入超過が9,670人。

転入超過	9,670人
北海道	+123人	近畿	+54人
東北	+134人	四国	+320人
関東	-3,231人	中国	+1,324人
北陸・甲信越	+58人	九州・沖縄	+11,140人
東海	-13人

※出典：2019年度住民基本台帳より

■転入超過推移

人口移動の推移では、転入超過が続いており、2011年（平成23年）には震災の影響もあってか転入超過は10,000人を超えていました。以降は、下降傾向でしたが、2019年度は8年ぶりに9,000人以上の転入超過。 特に九州各県からの転入数が大きく、福岡市の人口増加の要因の一つと言えるでしょう。

３．福岡市の人口 年代別男女比と世帯数推計

福岡市の年代別男女比・世帯数を詳しく見てみましょう。福岡では10代までは男性の方が多いですが、20代以上では女性の割合が増え男女比が逆転しています。 これは男性の場合は比較的東京や大阪などに行く人が多いためで、女性は福岡在住の場合は福岡にとどまり、九州各県から福岡へ多くの女性が集まってくるからだと考えられます。 福岡市内では40代の女性の人口が最多となっており、年代別でみても20代～40代のいわゆる働き盛りの年代が多数を占めています。 福岡市の人口は1972年から増え続け、47年間で、人口は約1.7倍、世帯数は約2.8倍となっています。

■福岡市の人口　年代別男女比

※2020年1月1日現在。男女別年齢別人口より算出

20代～40代の割合が多いのはビジネスにとって有利なエリアの証！

■福岡市の人口と世帯数推移

各年10月1日現在。住民基本台帳の世帯数及び人口より算出

全国的に人口減少が続く中、増え続ける福岡市の人口と世帯数。

４．福岡市の最低賃金

2019年度の福岡市の最低賃金は全国19位の841円。全国で1位の東京と比較すると172円の差があり、全国平均額（加重平均901円）を下回る水準。 国家戦略特区の指定など、ビジネスにおいて利点の多い福岡という地域で全国平均を下回る最低賃金は企業にとって優秀な人材を確保しつつ人件費を東京に比べて抑えられる可能性があると言えます。

最低賃金は全国平均以下！

福岡 841円 (昨年度最低賃金：814円)

東京 1,013円 (昨年度最低賃金：985円)

出典※地域別最低賃金の全国一覧 ｜厚生労働省

■次回の記事

・データで見る福岡2020 Vol.2 【福岡市の地価動向】