呉服町エリア オフィス情報2023年版博多区エリア情報

【呉服町エリア】は博多商人の原点とも言うべき、歴史ある町である。もともとは問屋と製薬メーカーが多かったエリアで、かつては1階テナントに証券会社ばかりが並ぶ地域だったが、ここ30年で一番変化したのがこの地区。なかでも明治通り沿いでは古いビルのファサードがリニューアルされ、大型新築ビルが数棟建ったことで改めてオフィスの街並み整備が整った。今後も更に、数棟の建て替え計画が進んでいるため、呉服町交差点から天神までの繋がりを、より感じることができるだろう。

また、このエリアの顔でもある商業施設「博多リバレイン」は数年前にテナント構想を一新させ、コンセプトチェンジを図った。更には老舗である川端商店街も、インバウンド効果の活気を取り戻し、観光客の流れが戻っている。南部においては、祗園地区で数棟の大型ビルが近年に竣工したことで、今まで人がいなかったエリアにまでもオフィスワーカーの新しい流れを生み出した。更には昨年、地下鉄七隈線の博多駅までの開通により、櫛田神社前駅が稼働、この大型オフィスの立地もより効果が発揮され、ポテンシャルはさらに高まった。北部・南部ともに大通り沿いは楽しみなエリアであることは間違いない
呉服町エリア
「呉服町交差点」
大博通り
呉服町ビジネスセンター前の「大博通り」


オフィス相場概況

明治通りから北側へ遠くなるにつれて賃料単価は低くなり、オフィスビル自体も少なく、居住色が強くなってくるエリアであるが、中小のビルでも高稼働している。
駅前エリア、筑紫口エリアにおける空室が改善され、同エリアでも3棟の大型ビル建て替えの立ち退きが後押ししたことで、空室率が改善されたエリア。平均して筑紫口エリアと同等の賃料設定で推移しており(大通り沿いの大型ビルで坪単価15,000円前後)、大通り沿い以外はコンパクトなビルが多いが空室は少なく、坪10,000円前後で推移している。しかし、本エリアで昨年ハイグレードの大型ビルが2棟竣工したが、1棟は坪当たり18,000円で満室稼働、一方は坪当たり20,000円以上でリーシングに苦戦中の状況。今後の稼働率と市場相場にどう影響が出るのかが注目されている。